東京・国立科学博物館にて開催の企画展『生誕100年記念 かこさとしの科学絵本』[2026年3月24日(火)~6月14日(日)]へ行って来ました。
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東京・国立科学博物館にて、企画展『生誕100年記念 かこさとしの科学絵本』が開催[2026年3月24日(火)~6月14日(日)]されています。
かこさとしと聞いて、絵本好きな方であれば何冊も作品名を挙げられることでしょう。
愛らしいキャラクターを、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
『だるまちゃんとてんぐちゃん』『からすのパンやさん』『かわ』『はははのはなし』など、多くの科学絵本を長年にわたり制作し、日本の科学教育の発展に大きな役割を果たしました。サイエンスコミュニケーション(※)の先駆者でもあります。
「科学」を扱う絵本は科学絵本と呼ばれますが、日本最初の子ども・初学者向けの科学(物理)入門書は、1868(明治元)年に福沢諭吉が洋書を日本人向けに翻訳した『訓蒙 窮理図解(きんもう きゅうりずかい)』といわれています。本展では、この書籍も展示されています。
かこさとしの科学絵本シリーズとされる、『かわ』(1962)、『海』(1969)、『地球―その中をさぐろう―』(1975)、『人間』(1995)の原画の一部も展示されています。

展示の一部をご紹介すると、『かわ』の表紙に描かれた子どものモデルは誰なのか、といった興味深いエピソードや、科学絵本が制作される過程に関する解説など、ファンならずとも見応えのある内容です。
原画と絵本の実物が並べて展示されており、その違いを見比べることができます。原画の美しい濃淡のグラデーションや奥行きのある風景表現を眺めていると、自分自身も絵本の中に入り込んだかのような感覚を覚え、「自分も地球の一部なのだ」と改めて実感しました。

また、原画には、細かな数値(例えば、マグマだまりの横に「N248 Q33 36.173 W22.54 179.62」、岩石の箇所には「白色比重2.6~7、黒色比重2.9~3.0」など)が書き込まれている部分があります(絵本の実物には掲載されていません)。こうした違いを探す楽しみもあり、絵本が緻密な取材に基づいて制作されている様子がうかがえます。

さらに、絵本としては出版されなかった、生物進化の歴史を描いた『宇宙進化地球生物変遷想像図譜(生物図譜)』(未完)の展示は、そのスケールの大きさに圧倒されます。
ぜひ足を運び、かこさとしの世界を体感してみてください。

国立科学博物館
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