- 2025年12月28日

『夜空を見るのが楽しくなる! 星空図鑑』
齋藤正晴 著/池田書店/2024年
著者の齋藤正晴氏は、多摩六都科学館の天文グループに所属し、プラネタリウムの解説をはじめ広く活躍されています。実は静岡県出身で、私たちサイエンスぽけっとの8番目の絵本『お星さま観察会』の制作にあたって、監修をしてくださった方でもあります。
本書はハンディタイプの大きさで、持ち歩きやすいのが魅力です。夜空の観察や旅先でも、気軽に星の情報を確認できる便利な一冊だと感じました。
『お星さま観察会』を制作する際、あちらこちらで調べた多くの情報が、この図鑑には「これも、これも」と言いたくなるほど、一冊に詰め込まれています。
まず、プラネタリウムのアナウンスを思わせる名調子が、読者を四季の星空へといざないます。「星空散歩」のページでは、その季節ならではの楽しみ方が示され、各月の星空や見られる星座について、見つけ方とともに関連するエピソードがわかりやすく紹介されています。
全天88星座が、有名なものだけでなく漏れなく取り上げられており、各星座のα星(星座の中で最も明るい星)のデータも示されているため、星座の姿が思い描けるように感じました。もちろん、ギリシャ神話や中国星座などの興味深い話題も豊富ですし、星雲や二重星、星団などについて、天文好きにはたまらない情報がたくさん掲載されています。
また、文章に合わせて実際の夜空の写真が「実際の夜空」マークとともに随所に掲載されているので、とても参考になります。じっくり読み込むのはもちろん、ざっと眺めるだけでも十分に楽しめる本です。本をお供に夜空を見上げてみませんか?




